100年の時を越えて、サンフランシスコのラグジュアリーホテルがリニューアル

100年の時を越えて、サンフランシスコのラグジュアリーホテルがリニューアル

2015-12-01

20世紀初頭、アメリカの“旅の黄金時代”で中心的存在であったときから、1世紀以上にわたってサンフランシスコのスタイルや社会の象徴であり続けた「パレスホテル」。この秋、約50億円を投じた客室やパブリックスペースの大規模改修工事が完了し、リニューアルオープンを果たした。

リニューアルにあたっては、ラグジュアリーホテルの最高峰らしく、また、重ねてきた歴史を大切に活かしながら、魅惑的な空間を作り上げている。55室のスイートを含む全556室の客室は、いまのトレンドもとらえたモダンで洗練された内装でありながら、随所に往時の重厚なデザインも垣間見える。新しい客室デザインのヒントになっているのは、「パレスホテル」を“サンフランシスコの家”と呼んでいた、かつての政界や産業界、あるいは映画スターたちのライフスタイルだ。例えば、部屋の隅々まで整った装飾のラインや、調度品の細かなステッチは、メンズスーツのディテールのようであり、アンドリュー・カーネギーのようなゲストが着用していたテイラーメードのスーツを思わせる。また、アーティスティックな照明に加え、壁面を形作るミッドナイトブルー、チャコール、ダブグレー、プラムといったフェミニンな印象を与える色彩のテキスタイルは、ソフィア・ローレンのように官能的でエレガンスだ。それらが相まって、華やかで重厚な空間に、さらなる歴史の深みと奥行きを生み出す。そう、かつてこのホテルに集ったスターゲストたちが過ごした時間を追体験できるかのように。

ホテルに入るとすぐ目に飛び込んでくるのは、ガラス製の壮大なドーム天井に、オーストリアスタイルのクリスタルシャンデリアが輝く「ガーデンコート」。ブレックファーストやカフェ、ダイニングとして利用できる。サンフランシスコでも随一のミーティングスポットとして知られ、今もなお「パレスホテル」の“顔”となっている。120席のダイニングルームを取り囲む、金色のイオニア式円柱は歴史の重みを見事に継承し、他の追随を許さない。

サンフランシスコで最も魅惑的な場所であり続けてきた「パレスホテル」は、古くはトーマス・エジソンやヘンリー・フォードから、今日のIT革命の先駆者たちに至るまで、常にサンフランシスコで最も革新的な人々の集いの場として愛されてきた。クラシックを基調にしながらモダンさを融合させた今回のリニューアルで、その魅力はますますオンリーワンのものになっている。ラグジュアリーなサンフランシスコの“私邸”で、進化するこの街を愉しんでほしい。

Palace Hotel A Luxury Collection Hotel San Francisco [パレスホテル,ラグジュアリーコレクションホテル,サンフランシスコ]
2 New Montgomery Street San Francisco, California 94105
web
Tel: +1-415-512-1111

オーク無垢材のドアには、開業からずっと、ホテルの標章入りの真鍮製ノブが取り付けられている。ディテールまで手の込んだデザインの数々は、継がれてきた歴史の重みを感じさせる。

部屋にはダークウッドや各種の金属パーツを取り入れたセンスのいい調度品、機能的で現代的な設備・アメニティが備わる。

今回のリニューアルでは数タイプのスイートルームが新たに導入。複雑な彫刻が施された大理石の暖炉、古典的なスタイルを現代風にアレンジした家具などが驚くべき個性を放っている。燦々と光が差し込む大きな窓の向こうにはサンフランシスコの街並みが広がり、さながら国際都市の中心にある私邸の趣だ。